前回(アプローチ編)の続きです。
飛び込み営業に挑戦して初成約したときのやりとりをそのまま公開しています。
学べるポイントがあるかもしれないし、ないかもしれません。。。純粋に「読み物」としてお楽しみください。
プレゼン編:飛び込みで初契約のエピソード

…じゃあ入りますか、汚いですけど笑

じゃあすみません、よろしくお願いいたします

インターネットとテレビ繋がってるので…そこは変な風になりたくないですけど

あっそうなんですね。あの、インターネットを使っていてwi-fiが届きづらいとか遅くなったりすることってありますか?

あります

そこもうちに任せていただければ解決するかと思います
僕「ちょっとその仕組みのほうは後ほど、ご案内させていただければと思います。」

あっはい笑
僕「じゃあまずはですね、テレビの後ろのほう見させていただければと思います。
私スリッパ持参しておりますので、あの、はい、失礼いたします。」
玄関で靴脱いで宅内へ。

あの、(テレビは)2階にあるんです
僕「あっ2階にあるんですね。ちなみにテレビは何台お持ちでいらっしゃいますでしょうか?」

1台

1台ですね。ありがとうございます。うちは何台でもテレビの電波お流しできますんで

ジャック(端子口)は3か所くらいあるんですけど

そうだったんですね、あ、失礼いたします~(2階のリビングに到着)
僕「あ、こちらですね、じゃあちょっと後ろの配線のほう見させていただきます。
めちゃめちゃ(配線)スッキリされておりますね。じゃあごめんなさい、ちょっと後ろの配線のほう失礼いたします~
…あ~なるほどなるほど。こんな風になっていらっしゃるんですね。」

(テレビモニター)回しましょうか?

え~っと、見えました。大丈夫そうですね
僕「こちら問題なく、引き込みのほう可能でございますね。あ~よかったです。
あ、ちょっと絵をお見せしながらご説明いたします(作業図)」

あ~はい

ちなみにN様って日頃、おうちにいらっしゃる…?

えーと、いないですね笑
僕「あっじゃあ今日たまたまおうちにいらっしゃったと」

あーそうですね、はい笑

あーそれはホント、いてくださってありがとうございます!

本当はいないんですけれども、ちょうど予定がキャンセルになって
僕「あっ左様でございますか!それはすごい偶然でしたね」

そちらの会社アレでみたんですよ、アプリで。○○?

え!なんで知ってらっしゃるんですか!

○○市で仕事してるんですけど、○○市の情報を知りたいときに

えー!あっじゃあ弊社のこと結構詳しかったりします?

今度(番組に)出るんですよ。町会のやつに笑
僕「え!!そうなんですか!!えーそれはすごい!笑
え、え、それどういう経緯で出るってなったんですか?」

ヨガスタジオを経営してて、そこお祭りするので取材に来ませんかって自分から笑
僕「うわーそうだったんですね!すごい!
ホントにあの、いろんな縁が今、ここに、このタイミングと笑」

はい笑

じゃあちょっとこれ、引き込み工事というか流れをちょっと簡単にお話します

外のほうはですね、これもう実はここまで来ておりまして…
「図:電柱にかかっている幹線と入線済みの家」のチラシを見せながら説明しています。
僕「あとはもう、ここにこうしておうちに引っ張るだけになっております。」

あーはい

ですので、作業自体はホントにすぐ終わるかなと
僕「で、これ宅内のほうになっております(宅内の図)。
アンテナですね、今こちらのほう使ってらっしゃるんですけども、ここからこういう風に入っている状況になっております。
で、ブースターと分配器というものが既にありまして、ここの線ですよね、テレビの端子口のところまで来ているんですけども。
で、こちらがうちの線になってまして、繋いだらアンテナいらなくなりますんで、ご希望であれば私たちのほうで無料で撤去のほう、させていただきます。」

はい

今日はあくまでこういう簡単なさわり程度でおしまいです。
僕「後日ですね、あの、私あくまでもテレビの端子口のところしか見ることできないので、引き込みのルート確認とかを、後日ちょっと現場調査っていう形で、ちょっとやらせていただければと思います。
そのときに『こういう風になります』とお手続きも含めてきちんとやらせていただきますので、その時に決めてくだされば大丈夫です。」

屋根とかにこう、コード来たりするんですか?
僕「あのー、そんなアレですよ。もう見た目はほとんど変わらないです。アンテナの引き込み口に線を入れるだけですので。
あっちなみにBSって見ていらっしゃいます?」

んー、まあたまに、はい

そうなんですね。もしテレビが複数台あっても全部BSも見られるので、そこはご安心くださいって感じですね。はい
僕「で、もう一回ですね、後日伺わせていただければと思います。
で、配線ルート確認させていただいて、そのままするようであればお手続きしますっていう風にやらせていただければと思いますので、私の名刺、お渡しさせていただければと思います。
すみません、いきなりね、こんな風に伺わせていただいて笑

いえいえ、そんな、汚いところですみません笑

いやいや笑、あ、ひょっとしておひとりで住んでいらっしゃるんですか?

いやあの、家族と住んでます。上に息子が寝てます笑

あっじゃあもし後日、ルート確認するときご主人様がいらっしゃれば、一緒に聞いていただくのがいいかな~と思います
僕「ちなみに~、あの~、参考までなんですけども、アンテナ取って、料金の負担なく見れるのであれば、ご主人様は『まあいいんじゃない?』って言ってくださりますかね??笑」

月々のお金とかがちょっと

あっやっぱり気になりますよね笑
僕「じゃあちょっとそこ簡単に、今のうちにお話ししちゃいましょう!」

はい笑

あ、「じゃあ」ってちょっと失礼な言い方でしたね笑
僕「で、今ソフトバンク光さんっていうことでしたよね」
バインダーと白紙を取り出しました。プロバイダは家の外で聞きました。
こちらは一切「ネット切り替え必要」と話してないのに、相手は“そのつもり”でした。
察したうえで宅内に入らせていただき、切り替えも前向きに検討いただいている…
上司のスクリプトは「騙してシレっと乗り換えさせる」がコンセプトでしたが、ホント良くないです。
誠意とメリット提示で「いいね」と言っていただく営業スタイルをぜひこのブログで学んでください。

ソフトバンク光…と。で、ケータイのほうもおそらくソフトバンクでまとめてらしゃるのかな~って思うんですけども

はい
僕「それはソフトバンクですか? それともYモバイルですか?」

ソフトバンク?
僕「ソフトバンク。あっ左様でございますか。あっであれば、そこもうちにまとめてくださったら、もしかしたらですよ?
月々5000円くらい安くなるかもしれないです(小声)」
重要な感じーここだけの話感ーの演出で、あえて小声にしました。

スマホが?
僕「あのー、月々の通信費が、家族でですけども、1万円安くなって、通信環境改善して、もう「すごいよくなった!」って喜んでくださる方がホントに多くてですね。
なのでちょっと、料金だけでもお伝えできればと思うんですけども、My Softbankか明細を開いて見せていただけますか?
ちなみに光回線は今何年くらいご利用されてます?」

2年以上だったと思います

2年以上ですね、ありがとうございます
僕「であればですね、おそらく(ネットは)6500円前後じゃないかと思うんですけど…ここ5700円となっております。ここに税金が入るので、やっぱり6500円くらいですね」

○○社解約したんですね、ここに変えるとき

はいはいはい…え!?あ~けっこうな金額払っていらっしゃるんですね…
僕「えーっと?これ3回線あります。で、これが端末の残債ですね。
じゃあちょっとこれを除いた合計金額を出しますね。
えー、合計、税抜きで、えーっと…2万9000円になりますね」

うんうん(首肯)

この金額の中に光テレビは含まれていません。でも固定電話は含まれています
僕「で、うちの場合なんですけども…実際どれくらいデータ使ってるか見たいので、今ケータイってお持ちですか?
MySoftbankっていうアプリでですね、月々の通信量というのが見られるんですけども…」

えー、これですか?

あっそうですね。じゃあ中をちょっと見させていただきますね~
僕「あーこれは…あの、今見させてもらったところ、追加データ量って言ってですね、プラスで買っていらっしゃるのが2回あったみたいなんですけど、8GB使っていらっしゃっててこのプランだとちょっと少ないですよね。」

あーそうですね
僕「じゃあ10GBっていう前提でちょっとうちのプラン組んでみますね。
さっきの金額と比べると信じられないくらい安くなるかと思います笑(計算中)」

よくわかんないけど笑

ホントはご主人様も交えて話したほうがいいかなって思ったんですけど、もう話しちゃいますね笑
僕「今、2万9000円っていうのを見させていただきまして…
で、今回お話させていただいているのが“TV地上波・BS付”プランです。ネット料金の中にテレビと固定電話、全部含まれています。
で、息子さんはもしかしたら無制限が合ってるかもしれないので外してるんですけど、ご夫婦の分(スマホ2台)も入れさせてもらってるんで、全部で1万円、となっています」

うんうん(首肯)

これ、アンテナ撤去して、今の状況とほとんど変わらないで、なんと2万近くお安くなっています

ほー(首肯)
僕「で、合わせてですね、こちらがスタート割になります。これ、2年間ですね。
あと光回線をやめると解約金がかかると思いますので、ここちょっと私たちQUOカードという形でお渡ししてるんですね。
2年経ったら先ほどの金額になりますので、ま、今日は今すぐ決めてくださいということではないんですけども、ちょっと次回、調査で人を呼んでちゃんとルート確認をさせていただいて、『じゃあOKですね』ってなったらサインいただいて、引き込み工事のほう入らせていただきますので。
よろしいでしょうか?」

はい。その時に決めればいいですか?

はい、おっしゃる通りです!
僕「では、長居させていただいて申し訳ないので、ちょっと次回いつ頃伺ったらいいのかという話だけさせていただければと思います」
奥様「はい」という返事を残して手帳を取りに別の部屋へ消えました。

(戻った後)あの、ケータイも変えなきゃいけないんですか?
僕「あの、変えなくても、実は大丈夫です。
ただ、例えばうちのほうに(ネットだけ)変えてくださると、セット割が効かなくなっちゃうんです。ソフトバンクさんのほうで。
そうするとちょっともったいないのかな、と思いますので、ちょっと次回、うちだったらこういう風になりますというのをキチンとお話させていただければと思います。
ちなみになんですけども、めちゃめちゃ人気のケータイになっています。うちのケータイにしたくて、わざわざネットを契約するとか、そういう人がいらっしゃるくらい、めちゃめちゃすごいんです笑
具体的な話はまた次回楽しみに待ってていただければと」

あのー、SIMを変えるだけってこと?

はい、SIMを変えるだけですね。これちなみにiPhoneですよね?

はい
僕「では本当にその通りです。」
androidだとAPN設定を手動でする必要があったので確認しました。

速度もそれで変わる?
僕「そうですね。あっじゃあちょっと、ここだけちょっとお話ししちゃいますね。
あのー、さっきネットのほうでお話ししたじゃないですか。2分ほどいただいて理由を簡単にご紹介させていただければと思います。
実は私たち、au光の線を入れさせていただきます。で、実はau光って、めちゃめちゃ速いんです。
これって、なぜでしょうかっていうところで結構みなさん驚かれるので、説明させていただければと思うんですけども。」
ケータイの話から、いきなりネットの話を開始しました。鉄板ネタを披露したかったんです!笑

はい
僕「今このおうちって、NTT線が1本引き込まれているんですけども、実は通信事業者はめちゃめちゃたくさんあって、レンタルしてるのでみんなでこの線をシェアしてるんですね。
なのでdocomoさん使ってます、ソフトバンクさん使ってます、とか、ホントにいろんな会社がNTT線を使ってます。
ちなみにどれくらいの通信事業者があるかってわかります?」

あのー、10個くらい?

って思いますよね!実はですね、日本に600社以上あるんですよ!

えー、そんなに笑
僕「で、そのほとんどがNTT線を使ってるので、結局みなさんNTT線をギュウギュウになって使ってるんですね。
ところがauさんと、私たち○○社って、KDDIという独占している線を使っているんですね。なので同じ1Gや5Gという契約でも、めちゃめちゃ安定してインターネットが使える…というのが実はこういう理由なんですね。
しかも料金もちょっと安いので、本当にauさんが人気出てるわけなんです」
auが人気かどうかはわかりませんが「光卸(ひかりおろし)」のメカニズムはこんな感じです。

へー、じゃあルータ(光回線)も変えればテレビだけじゃなくパソコンも…

そうですね。めちゃめちゃ快適になると思います

で、この料金なんですね?笑

です笑
僕「これホントにもうこれ以上あがることはないくらい、一応(オプションも)入れさせてもらっている状態です。
では、次回私たちが来る日と時間帯を決めさせていただければと思います」

何分くらいかかりますか?
僕「一応ですね、30分くらいを見ていただければと思うんですけども、ただお手続きをする場合、さらにもう30分ほどいただければと思います。
現場調査自体はすぐ終わるんですけども…早くて月曜に伺うことができますね。」

今週の土曜とかどうですか?

その日でしたら夕方ごろに伺えますね

うーん

お忙しいですよね。経営されているんですよね

スタジオのほうに来てくれるならいつでもいいんですけどね~笑

あはは笑 お手続きだけでしたらそれでもいいんですけど笑

それか旦那がいるときにしてもらって、遠隔で参加するとか

あっそれチームワークって感じでなんかいいですね笑

いいでしょ笑

理想のご夫婦って感じですね笑
僕「最悪、他の方にちょっとご迷惑おかけするかもしれませんけど、スケジュール調整をお願いすることも可能でございますので…」

再来週の木曜の午前中とかどうですか?

わかりました。そしたら木曜の午前中にスケジュールのほう組ませていただきますね
僕「あの、だいたいさっき料金お見せした通りですし、どんなに良いプランを選んだとしてもせいぜい1万5000円になるんですけども、ご主人様喜んでいただけそうですかね?」

まあパソコンとかが問題なく使えれば、大丈夫だと思いますけど笑
僕「では、再来週の木曜の午前、と…あ、当日伺う前に事前連絡を私のほうからさせていただきますので、お電話番号いただいてもよろしいでしょうか?」

090~
僕「090~でございますね。ありがとうございます。はい、ではこちらでご予約のほう取らせていただきましたので、約2週間後くらいですかね、また来ますのでよろしくお願いいたします!」

はい、よろしくお願いいたしま~す笑
以上!
2週間後に調査班と再訪し、ご主人様同席で最終確認のうえ、この内容で着地しました。
まとめ
初成約のプレゼンの様子はいかがだったでしょうか?
奥様が実はうちの会社のことを知っていたということで、信頼関係が出来上がってる状態でした。
だからこそアプローチもすんなりと話が通ったわけですね。
ちなみにアプローチは当時と全然違いますが、宅内は今でもこの記事のプレゼンみたいな感じです。
現状確認して、不便や不満に共感して、うちでできること(メリット提示)を話して、家族の同意が得られそうか確認(配慮)する。
商品・サービスが何であれ、成功するプレゼンの王道パターンはどれも一緒だと思います。
他にも営業にまつわる記事をどんどん出しています。
面白かった方はぜひ他の記事にも目を通してみてくださいね。
今回は以上です。

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